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2008.02.16日本集中治療医学会学術集会、市民公開講座レポート



★プリティ長嶋さん作成レポート プリティ長嶋の野球日誌

さて 今日のシンポジウム
 マイミクも来ていました 顔見知りの救命士も 

例によって輿水先生の講演中のスクリーンにまたしても 
私の写真が「市川市議のプリティ長嶋さんです AEDの普及活動をしていて 今日もこの会場に来ています 」と お茶目に言われた

輿水先生の話しは
 運動中の突然死は運動負荷でリスクアップ
全体的に各種スポーツ中のランニング中が多い
若年者の突然死で 肥大型心筋症26.4%が一番
 二番目が心臓病の無い若者の突然死 19.9%
多くが心室細動を起こしている
その原因で胸部に鈍い衝撃による心臓震盪が有る
そして心臓震盪国内発症例23例の詳細を解説
長野県の高校生が野球部の遠征で愛知に練習試合に行き 胸部にボールを当て 心臓震盪で倒れる そこの高校にはAEDが有ったが 学校が休みだった為 保健室のAEDが使用出来なかった 救急隊が除細動し 命は助かるが障害が残る 転倒から除細動まで17分経過していた(2005年6月) 
輿水先生が直接会って この生徒の親に話を聞いたが 重い脳障害が残ったとの事 とても残念なのは 直ぐにAEDを使用できていたら 今頃 好きな野球を続けていたのではと思う
この事から AEDは設置しても[一分で取りに行き 一分で持ち帰り 一分で除細動 計三分以内で行なえれば好結果が期待出来る]
この他 22例も 詳しく解説されていた

日本での症例で13歳から15歳までが一番多い
病院では救えない命 それを救うのは その場に居る人だけです
勇気を持って 大きな声で助けを呼び 胸骨圧迫
子供でも命の教育を受けていれば バイスタンダーに成れる
携帯で救急車を呼ぶ AEDを取りに行く等

バイスタンダーの重要性や心室細動後の心筋が生きている三分以内の除細動がいかに大切か理解できた

何時もながら メモ出来ない程の量の内容の濃い講演でした
ここにも書ききれません

続いての講演は
 国士舘大学救急救命システムコース田中先生と高橋先生
〜マラソンにおける奇跡の生還〜
去年の東京マラソンで心室細動で昏倒し AEDによる除細動で救命されて社会復帰された方がゲスト出演の予定でしたが 急用で会場にこれませんでした
その時の救命の様子が救護隊により詳しく話された。

奇跡の連続だった 参加ランナー三万人だけでなく 見学者も助ける体制を敷く
安全なマラソン大会を目指し救護体制を作り 疾病者発生から救護 病院搬送までのマニュアルを作り学生ボランティアに徹底させる
救急救命士8隊でモバイルAED隊を編成 救護指令本部にドクター一人と救命士二名が待機し各救護チームと連絡を取り指令を出す

事例発生前 ゴール前で小学生とモバイル隊の会話が奇跡の要因になる「お兄ちゃんたち何してるの?」この何気ない会話が小学生による第一報を生む
14時52分 ランナー男性転倒 (見ていた小学生走ってモバイル隊      に連絡)
14時52分 転倒直後に後ろを走っていたランナー(消防局勤務)
       心配蘇生開始 沿道の学生ボランティアも実地 
14時54分 小学生から連絡を受けたモバイル隊AED到着

14時58分 AED使用

15時00分 自己心拍開始 開眼有り 呼びかけに応答
 モバイル隊隊員によると「ゴールが近いから 走らせてくれ」と言ったと言うが 後日当人は「憶えていない」と言ったと話していた

救命された方はヘビースモーカーでマラソン大好き人間 その後タバコは止める 

AEDは人に教える程の知識と練習が有って現場で実施できる

残念ながら ここでサンケイスポーツから取材の電話が入る

〜電話を終え会場に戻ると講演の終了間際だった〜

学校での応急手当の授業は昭和33年の指導要領に書いてあるのに疎かになっている とても大事なのに
私立の学校では救命の勉強をしている所がある 重要なので広める必要が有る 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中山竹通氏の
   安全な市民マラソンへの準備
 これは面白かった
掻い摘んで書くと 市民参加型のマラソン大会が多くなったが急死するランナーも多くなった 競技者さえ何ヶ月ものハードで綿密な計画を経て走るのに 一般ランナーは準備不足で走る 30キロ走や40キロ走
を練習で遣って完走可能になる シューズとウエァーが有れば出きるスポーツではない トレーニングしないので有ればレースに出てはいけない 死亡の危険がある
ウエァーひとつにも神経を使う 汗や頭から被る水で身体に引っ付くウエァーは走る気力を奪う シューズも中敷も神経を使う 栄養は特に
身体のメンテナンスも勉強する
そう言う意味で 簡単にマラソンをしてはいけません
特に東京マラソンに苦言を言うならば
何故この寒い季節なのか 競技者には今の寒さは走りやすいが 一般のランナーには寒すぎ ホノルルマラソンは好例だ 一般ランナーのスピード 中には歩く人もいる この寒さの中では風邪を引く 翌日は会社を休まなければ成らない 後ゴール前の橋 坂道 ベルリンを見ても解るように 競技者さえ辛い橋 坂道 大会主催者は考えて欲しい
ゴールを再考して欲しい 東京マラソンのコース 好きでない 遣る季節を考えて
日本ではゴールしないと非難される「何が何でも最後まで頑張れ 無理です 怪我 故障の基です 私なんか現役の時 途中棄権したら 非難の嵐 濡れたウエァーを着替えたら避難 酷いものでした」
他 楽しい笑いの中で講演が終わりました

モバイル隊の救護のデモンストレーションも有りました

★HIGEさんのスポーツ救命救急作成レポート Higeさんのスポーツ救命救急

1、「心臓震盪の話」(埼玉医大 輿水健治先生)

 日本における突然死の発生状況は年間約8万人、うち60%は心臓に原因がある心臓突然死(SCA)である。SCAの70〜80%が心室細動によるもので年間3万人を超えており、実に交通事故死亡者の5倍に達している。
 心室細動発生の原因は、中高年層においては「虚血性心疾患」によるものが多いが、若年層、青年層では発症の形態は大きく異なっており、スポーツ中の心停止事例の占める割合も多い。スポーツ中の心肺停止事故は、昨年中で387例が報告されているが、40歳未満の事故事例は332例報告されており、年間66人が亡くなっている計算となる。
 その原因については、先天性の心肥大26・4%に次いで心臓震盪が19.9%と第2位を占めるようになっており、スポーツ中の心臓震盪の予防、発生時の対応が重要視されている。
 心臓震盪発生のメカニズムにつきましては、当掲示板にお越しの皆様ならば、すでにご存知かと思いますのでここでは割愛致しますが、従来の野球のボールや身体接触による胸部の衝撃に加え、柔道で投げられた直後や転倒、転落などによる胸部への衝撃によっての発生も報告されていることから、スポーツ現場でのより一層の注意が必要である。
 スポーツ中の心肺停止事故は、運動負荷や脱水がその誘因となり発生していると考えられ、特にランニング中での事故発生が多く、40歳未満の34%に達している。
 昨年発生したスポーツ中の心肺停止事例の救命事例を見ると、救急救命士や看護師など、偶然に居合わせた医療従事者によるバイスタンダーCPR(特に胸骨圧迫)が実施されている例に救命事例が多く、ハイクオリティー(良質)なBLSが、以後のAEDの効果を高め、救命の大きな鍵となっていることが判る。
 スポーツ中の心肺停止事故は目撃があることが多く、付近に多くの人がいる環境下であることから、早期のBLS開始とAEDによる3分以内の早期の除細動の実現により、より多くの命を救う事が可能となる。現場でしか救えない命であることの認識が重要である。心臓震盪の予防対策として、各スポーツ用具メーカーによる胸部プロテクターが開発され販売されていることから、予防対策も重要である。
 スポーツの現場、学校などにAEDを配置し、子供達が安全に遊べる環境を作るのは、
大人の責任である。

2、「東京マラソンにおける奇跡の生還」(国士舘大学 高橋宏幸先生)

 昨年2月に開催された「第1回東京マラソン・2007」は3万人のランナーが参加したが、史上空前のマラソン大会の開催にあたり、救護体制も万全の体制が取られた。
 まず「モバイルAED隊」と呼ばれる自転車(マウンテン・バイク)にAEDを装備した救急救命士による移動救護チームを8隊、コースの1キロごとに2名1組となりAEDを定点配置したBLSチーム18隊を組織、これらのチームを東京ビッグサイト内に設けた医師2名、救急救命士1名で組織する救護指令本部において統括指揮を実施した。
 日本では年間100回以上のフルマラソン大会、1000回以上のハーフマラソン大会が開催されているが、過去6年間に20例以上の心肺停止事故が発生、その多くが心室細動によるもので、ゴール直前、スタート直後に多く発生していることからレース終盤のゴール付近を重点警戒地域として救護体制を確立した。
 昨年の東京マラソンは天候は雨、気温5度、沿道応援者推計175万人という状況下で開催されたが、事故は41キロ地点で発生した。
・14時52分傷病者が発生した。(偶然後ろを走っていた救急救命士により直ちにバイスタンダーCPRが開始された。)
・14時54分モバイルAED隊が現場に到着した。(発生から2分)
・14時58分AEDによる除細動施行。(発生から6分)
・15時00分心拍が再開。(開眼あり)
・15時05分到着した救急隊に引き継ぎ、この時点では「ゴールしたい」という会話が可能までに回復していた。

 早期のバイスタンダーCPRと早期除細動が奏功した事例であるが、この事例の影に、
倒れたランナーを発見し、500メートルの距離を一生懸命に走りモバイルAED隊に通報した小学4年生男児の活躍もあった。まさに命のバトンを多くのランナーが繋いで救う事ができた命であった。2007年の東京マラソンでは救護所で手当を受けた者は164人、病院に搬送された者は16人、うち心肺停止事例2件、モバイルAED隊が対応した事例は9例(男7名、女2名)であった。今年も、多くのランナーが参加して第2回大会が明日開催されるが、安全な大会運営ができるよう万全の体制で臨みたい。

3「マラソン中の救急医療、突然の心停止を防げ〜AEDの導入による沿道救護体制」
(国士舘大学 田中秀治先生)

 昨年開催された東京マラソン2007の沿道救護体制の原型は、5年前の東京シティロードレースからスタートした。これらの沿道救護の経験から2007年の東京マラソンでの沿道救護体制が計画された。東京マラソンでの救護体制、救命事例については、高橋先生の発表にもあったとおりである。
 現在、全国平均の救急車現場到着までの所要時間は6・5分であるが、傷病者が発生し、発見されてから救急隊員の傷病者接触までには実に11・4分もの時間がかかると言われている。昨年10月現在、全国には120,000台のAEDが配置されており、その半数以上の60,000〜70,000台が昨年配置された。最も配置件数の伸びを見せたのは学校関係であった。
 昨年発表された、目撃のある心肺停止事例18、320件中、事故現場においてバイスタンダーCPRが行われ、さらにAEDが使用された場合の1ケ月生存率は、実に32%であり、AEDが使用されなかった場合の8%の4倍もの効果を上げている。
 今後、AEDを含めたBLS(一次救命処置)の普及が大きな課題であるが、学校における「命の教育」の導入が重要であると思われる。
 文部科学省による学習指導要綱には、「応急処置を適切に行うことによって、傷害の悪化を予防することができる。」という記述が、なんと昭和33年から記載されていることから、この要綱を運用し、小学校からの意識付けを含め、18歳までに3度の救命講習を受講するという目標を立て、実現することによって、より多くのバイスタンダーが育成でき、救命率もさらに向上するものと思われる。【概要レポートここまで】

 以上、市民公開講座における発表概要のレポートですが、心臓震盪がスポーツ中の心肺停止事故の20%、第2位を占めていることは大きな衝撃であり、もっともっと心臓震盪を周知し、その危険性や予防法、もし発生した場合の対応を普及しなければ・・・と感じました。
 東京マラソンでの沿道救護体制と救命事例も勉強になりました。ランニング中の心肺停止事故が多いという統計は、マラソンはもちろん、ランニングを伴うサッカーやバスケットボールなどの競技にも当てはまるものであり、こうした救護体制を各種のスポーツで取り入れることによって、より多くの命が救われると思いました。
 また、教育現場への「命の教育」に重要性にも強く同感致しました。18歳までに3度の救命講習をというお話は、私が毎年夏に実施している「サマーキャンプBLS講習会」の趣旨と全く同じであり、今後の大きな力になりました。

会場の様子