死亡事例集

心臓震盪から子供を救う会 会員纏め

事故年月 都道府県名 場所 AEDの有無 バイスタンダーCPR AED使用者 救命状況
2008/04/24 千葉市 路上 不明 不明 不明 24日午後4時50分ごろ、千葉市美浜区磯辺の海浜大通りで、サッカー部の練習でランニング中の千葉県立磯辺高校1年、前田和宏さん(15)が突然倒れた。前田さんは病院に運ばれたが間もなく死亡した。持病はなく、県警千葉西署が死因を調べている。
 調べでは、前田さんは同4時ごろ、学校から約3キロ離れた千葉マリンスタジアムを往復するコースで、部員7人と一緒にランニング開始。校門まで約30メートルの場所で倒れた。
2008/02/06 千葉県市川市 市立柏井小校庭 あり 教職員 救急隊員による

市川市柏井町の市立柏井小で先月六日、休み時間に校庭で雪合戦をしていた四年生の男子児童(10)が突然倒れ、死亡したことが十七日分かった。同日開かれた同市議会一般質問で増田三郎議員の質問に市側が明らかにした。 同市教育委員会によると、児童は先月六日午前十時三十五分ごろ、体育後の休み時間、同級生と三人で雪合戦をして遊んでいる最中、突然しゃがみ込んで倒れた。一一九番で駆け付けた救急隊が約十五分後に児童を救急車に乗せて搬送、同十一時二十五分ごろ、浦安市の順天堂浦安病院に収容したが、午後一時ごろ死亡した。学校の心電図検査などで異常はみられず、原因は不明という。児童が倒れたとき、すぐに養護教諭や職員が気づき、担架で職員室に運び込んで人工呼吸と心臓マッサージで心肺蘇生(そせい)を試みた。AED(自動体外式除細動器)も準備したが、救急隊が到着したため、隊員がAEDを使い救命措置をした。 

2008/1/22 三重県四日市 小学校の体育館 あり 教職員 同左 22日午後3時20分ごろ、三重県四日市の市立富洲原小学校(伊藤賢司校長)の体育館で、体育の授業でバスケットボールをしていた6年の男子児童(12)が突然倒れ、病院に運ばれたが死亡が確認された。四日市北署によると、死因は不整脈。
 市教育委員会によると、児童は約10分間の準備運動の後、7分間バスケットの試合をした。試合が終わってから数分後、座っていた児童が突然あおむけに倒れ、教諭が自動体外式除細動器(AED)や人工呼吸で蘇生(そせい)を図り、救急車で搬送した。持病はなかったという。
 同校によると児童は朝から体調の異常は見られず、市教委は授業に問題はなかったとしている。
2007/12/5 清瀬市 グランド あり 教職員 同左 5日午前9時10分ごろ、清瀬市の市立清瀬中学校で、3年生の男子生徒(15)が体育の授業中に倒れた。教諭がAED(自動体外式除細動器)を使うなどしたが、搬送先の病院で死亡した。警視庁東村山署で詳しい経緯を調べている。
 調べでは、生徒は300メートルを軽く走って休憩後、再度走り始めようとした際に倒れた。心臓に既往症があり、1年時、3カ月程度運動を控えるように医師から指示があった。その後は医師の許可があり、体育の授業を通常通り受けていた。
2007/9/1 大阪府富田林市 PL学園高校野球グラウンド あり(但しグランドには無し) トレーナーによるCPR 不明 1日午後2時半ごろ、大阪府富田林市新堂のPL学園高校野球グラウンドで、硬式野球の練習をしていたPL学園中学3年の熊谷雄飛さん(15)の胸に硬球が当たった。熊谷さんは転がった球を拾って送球した後、突然前向きに倒れ、病院に運ばれたが、約7時間後に死亡した。府警富田林署が死因などを調べている。
 調べによると、当時、練習にはPL高の野球部員46人と同中の軟式野球部員3人が参加し、塁間で送球する「球回し」をしていた。熊谷さんは二塁におり、三塁にいた高校野球部員の球をキャッチし損ねたという。熊谷さんが硬球を使う練習に参加したのはこの日が初めてだった。
 グラウンドにいたトレーナーが心臓マッサージを実施。同校にあったAED(自動体外式除細動器)も使おうとしたが約10分後、先に救急車が到着して搬送された。
2007/9/1 宮崎県日向市 グランド あり 教職員によるCPR 同左 日向市立財光寺中(477人)の3年生の女子生徒(15)が7日の体育大会の練習中にグラウンドで倒れて死亡した問題で、死因の急性心機能不全は熱中症が誘発した疑いもあるという。9月は体育大会・運動会シーズンだけに、県教委は「まだまだ、日中は暑い。それぞれ工夫し、熱中症対策に取り組んでほしい」と話している。
 財光寺中の岡田長生(おさお)校長は9日の会見で「心臓停止や無呼吸の報告を受け、自ら脈を取ったが、その時、熱中症特有の体温上昇など異常な症状は見受けられなかった」と話した。日向市では全小中学校24校にAED(自動体外式除細動器)が設置されており、同中でもAEDを女子生徒に当てたが、「心臓マッサージをしてください」との指示の音声があったため、心臓マッサージを続けたという。
2007/8/4 春日部市 小学校プール あり バイスタンダーCPR 試験員ら 四日午後二時二十五分ごろ、春日部市南中曽根の同市立立野小学校プールで、教員採用試験の水泳実技を受けていたふじみ野市立上野台小学校の臨時教員、小坂部淑美さん(38)が五十メートルを泳ぎ切った後に意識を失い、そのまま死亡した。
 県教育局によると、死因は調査中。小坂部さんは平泳ぎとクロールを二十五メートルずつ泳ぎ切った後、プールサイドに片腕を掛け、顔を水面近くに横たえたまま動かなくなった。試験員らがすぐに引き揚げ、AEDも使って心肺蘇生を試みていた。
2007/4/10 吉野川市 路上 あり バイスタンダーCPR 救急隊のAED使用 吉野川市川島町山田の市道で十日、近くの川島高校野球部の一年男子生徒(15)=同市=が、練習の一環でランニングしていた際に呼吸困難になって倒れ、救急車で同市内の病院に運ばれたが死亡した。男子生徒は入学後、初めて部の練習に参加していた。 同校などによると、男子生徒は十日午後六時半ごろ、二、三年生三人と一年生十二人で学校周辺の約三キロのコースを走っていた。倒れたのは約二キロほど走った付近。後ろを走っていた部員が気づき、近くの住民に頼んで一一九番通報、救急隊員が自動体外式除細動器(AED)で心肺蘇生(そせい)を試みながら病院に搬送したが同七時四十五分に亡くなった。> 当時、顧問の男性教諭は、同校グラウンドで他の部員約四十人を指導していた。部員からの連絡で倒れた現場に駆けつけ、男子生徒に心肺蘇生法を施すとともに、学校からAEDを持ってくるよう携帯電話で求めたが、救急車の方が先に到着したという。この日、男子生徒は、他の部員と午後四時ごろからグラウンドで、ジャンプなど基礎体力作りの練習の後、ランニングをしていた。 男子生徒は心臓に持病があったが、医師に相談の上で部活動に参加していたという。
2007/3/12 愛媛県 西条中学校 無し 教職員によるCPR 同左 愛媛県西条市の市立中学校で今年3月、サッカーをしていた当時3年生の男子生徒(15)がボールを胸で受けた後に倒れ、9日後に死亡していたことが9日、分かった。同市は昨年度、電気ショックを与えて蘇生させる医療器具「AED」(自動体外式除細動器)を市内3校に設置したが、この中学校はなく、事故後に設置した。
2007/2/16 北海道長沼町 学校寮 無し 無し 不明 関川さんの長男智和君=当時(17)=は江別市のとわの森三愛高で寮生活をしていた。系列の酪農学園大に進み、将来は獣医師の資格を取り父の牧場を継ぐのが夢だった。しかし、二月十六日、授業中に体の不調を訴え早退。寮に戻って自室のベッドで休んでいたところ、急性心停止に見舞われた。周囲も夜まで異変に気付かなかったという。  発見時はすでに死亡していたが、寮の関係者が「心臓マッサージがうまくいかなかった」と話していたことから、関川さんは居合わせた人が救命の専門家でなくても助けられるようにと、AEDを寄贈することにした。
2006/12/31 東京都 ホール 無し バイスタンダーCPR 不明 東京都渋谷区のNHKホールで31日、「紅白歌合戦」のリハーサル中にNHK制作局の男性職員(56)が意識を失って倒れ、救急車で都内の病院に搬送された。
スタッフが心臓マッサージを施し救急車で運ばれたが、同局関係者は「心肺停止の状態だった」と説明。
2006/10/19 黒部市 小学校 無し 無し 不明 18日午後6時過ぎ、黒部市立中央小学校の体育館でバスケットボールのスポーツ少年団の練習をしていた荻生小学校3年の村上幸翼くん(9)が倒れ、病院に運ばれましたが、およそ1時間半後に死亡しました。 村上君は、練習開始直後のランニングで突然倒れたということです。 持病は特になかったということで、死亡した原因については特定できていません。  事故当時、体育館には村上君のチームの指導者はいませんでした。  ウォーミングアップが始まってから到着することが多かったということです。 村上君が倒れた時、現場にいた保護者6人と隣りのコートで練習していた女子チームの指導者1人が、駆けつけましたが、学校にことし春に設置されたAED自動体外式除細動器の使い方の講習を受けた人はこの中にはいませんでした。  また、119番通報から5分後に到着した救急救命士も、心臓の筋肉が不規則に震える心室細動がみられなかったためAEDは使用しなかったということです。
2006/7/9 新潟県糸魚川市 グランド 無し バイスタンダーCPR 不明 水島樹人(みきと)君(当時9歳)は昨年7月9日、市内の美山球場での試合前、ランニング中に突然倒れた。救急隊員が偶然居合わせ、蘇生(そせい)を試みたが、急性心不全で亡くなった。
2006/5/29 田辺市 高等学校 無し 不明 不明 田辺市学園の田辺高校は、1年生の男子生徒が部活動後に突然死した事故を受け、心肺停止時に電気ショックを与えて心臓の動きを回復させる「自動体外式除細動器(AED)」を今月中に校舎内外に設置することを決めた。すでに教員は応急手当ての実技講習を受けており、7月には全校生徒約1000人を対象に、AEDの使い方などを学ぶ救命講習会を開く。
 男子生徒は5月29日午後9時ごろ、ソフトテニス部の部室で突然震え出した。救急車で病院に運ばれたが、心室細動で死亡した。
2006/3/25 中国・昆明 高地トレーニング中のプール 無し 直後に心肺蘇生が遅れて実施 不明 高地トレーニング中に死亡した日本体育大学水泳部2年の男子学生が,3月25日午後、50メートル2本の潜水などをした直後にけいれんを起こした。コーチと部員が人工呼吸や心臓マッサージを試みたが、約3時間後に病院で死亡が確認された。遺体は解剖されず、死因は「突然死」とされた。遺族は、「体調管理や救助体制が不十分で、安全管理を怠った」として提訴へ踏み切った。高地トレでの死亡事故をめぐり指導側の責任が司法の場で争われるのは初めて。2008/02/04記事より
2006/3/8 神奈川県横浜市 福祉施設 無し 無し 救急隊のAED誤操作 横浜市消防局は8日、磯子消防署救急隊が、心停止状態の人に電気ショックを与えて心拍を回復させる自動体外式除細動器(AED)に、誤って電流が流れない訓練用の電極パッドを取り付けたため、作動しなかったと発表した。
 搬送した患者の女性(70)は、心筋梗塞(こうそく)で死亡した。同局は「正しく使用していれば、早期に蘇生(そせい)できた可能性はある」としている。
 同局によると、7日午後7時ごろ、同市磯子区の福祉施設の入所者の女性が食事をのどに詰まらせ、救急隊が出動。AEDで心臓の状態を確認しようとしたが、作動しなかった。救急車内にあった予備のパッドに交換し、9分後にAEDを使おうとしたが、心臓が停止していたため、心臓マッサージをしながら市内の病院に搬送。その後、女性は心拍を再開したが、8日午後に死亡した。
2006/1/16 富山県入善中学校 学校内 無し 不明 不明 入善中学校で16日、ソフトテニス部のトレーニング中に1年生の男子生徒(13)が突然倒れ、搬送先の病院で亡くなっていたことが17日分かった。同校によると、生徒に持病はなく、死因は体内の血液などが肺にたまり呼吸ができなくなる急性肺水腫とみられる。 男子生徒は16日午後4時ごろ、部員十数人と校舎内をランニング後、1階廊下で片足跳びなどのトレーニングをしていた。気分が悪いとうずくまったため、他の部員が声を掛
けると立ち上がり、少し歩いて非常扉に顔をぶつけ倒れた。男子生徒はけいれんし、おう吐したが、返事をするなど意識はあった。
 朝日町のあさひ総合病院に運ばれたが、頭部のCTスキャンなどの検査では異常がみられなかった。検査後、病室では両親と会話できるほどの状態だったという。
 同6時15分ごろ容体が急変し、心肺停止状態になった。救命措置を行ったが回復せず、人工心肺装置のある富山大付属病院に転送、同9時半ごろ同病院で亡くなった。
2005/10/12 フィージー グランド 無し バイスタンダーCPR 不明 10月12日のこと、フィージーのある学校で教師たちが見守る中、サッカーの試合が行われていた。ゴールキーパーをしていた12歳の少年の胸にシュートが直撃。少年は、その場に倒れた。周りの者が駆けつけたが、少年は心停止に陥った。蘇生術の甲斐もなく、病院到着後、死亡が宣告された。少年を診たアミ・チャンドラ医師が Fiji Times紙の取材に答えたところによると、少年には心臓に関するものを含めて既往歴が一切なかった。サッカー・ボールが胸に当たった衝撃が死を招いたと思われる。
2005/10/7 千葉県市川市 グランド 無し バイスタンダーCPR 不明 市川市の県立国府台高校で昨年10月7日、体育の授業で試合形式の柔道をしていた2年生、田中義章さん(当時16歳)が、他の生徒に技をかけられた後に意識を失い、搬送先の病院で死亡した事故で、田中さんの両親が県を相手取り約1億1500万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁松戸支部に起こした。第1回口頭弁論は8月4日、同支部で開かれる。 訴えによると、田中さんは立ち技をかけられ、腰から落ちてそのまま寝技で抑え込まれた。その後けいれんを起こし、動かなくなった。授業を指導、監督していた保健体育の教諭が心臓マッサージをし、救急車で病院に運ばれたが、約2時間後に外傷性心室疾患などで死亡した。「素人同士の柔道の試合には常に危険が伴うことを教諭が自覚し、注意を尽くしていれば事故は防げた」としている。
2002/4/30 宮城県角田市 公園 無し 心臓震盪 不明 キャッチボールの球が胸に当たって長男(当時10歳)が死亡したのは、外部からの衝撃で心拍が停止する「心臓震盪(しんとう)」が原因として、宮城県角田市に住む両親がキャッチボールをしていた子供の親を相手取り、計6200万円の支払いを求めた訴訟の控訴審が5日、仙台高裁(大橋弘裁判長)で和解した。
訴えによると、長男は02年4月、大河原町内の公園で遊んでいたところ、キャッチボールをしていた小学生2人の軟式ボールが胸を直撃し、約4時間後に死亡した